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ぎゃはー寒かったです。
朝起きたらほんと真っ白でびびった!
雪だるまつくろうとか意気込んでたらいつの間にか雨が降っててシャリシャリになってた。
3月だってのに雪が積もっちゃうとかほんと最近気候おかしいですねー。
はやくあったかくならんかな。
今日は同期の子をおうちに招いて飲みまくりました!
いやー楽しかった。家飲みって楽ですよね!いつでも寝れるし。(笑)
同期だけで集まるってのもろくになかったので楽しかったー!またのもうね!
昨日買出しに行って缶チューハイごっそり買ったんですがほとんどなくなりました。
・・・水のように酒を飲むたくましい子達です。
うらやましい!
さてさて。
昨日アビスの小噺をアップしました。
久々アビスだったんですが、楽しかった!本編がもう暗くて暗くて。どう絡ませようか悩みまくってたのでいい息抜き話になりました。
やっぱり彼らはこうでなくちゃ。本編も仕上げなきゃなー。
黒と白の境界線。
さて、ここから先はレイヴン小噺です。
夢でもないしノーマル小噺なのでどこに収納するか迷った挙句此処に載せます。
ではつづきからどうぞ。
ひどくゆれるんだ。
嗚呼なんて、その光は眩しすぎるんだろう。
ゆれる夢
「んー・・・体がいったいわぁ」
「何レイヴン、変な寝かたしたんじゃないの?」
自分よりも大分下に頭のあるカロルがこちらを呆れた顔で見上げている。
何よ、人聞きの悪い。
「そうかもー」
へらりと笑っておく。
カロルはもぉ、と溜息をつく。
それにしても、・・・痛い。
どこがというか、体全体が、痛い。
・・・我慢できないことはないが。
「あ、ほらレイヴン」
ふと、カロルに呼び止められる。
小さな頭はひょこひょこと先を歩いて、目標を見つけてしゃがみこんだ。
道端に生えた草を、無造作に抜く。
「これ、痛みに効く薬草だから痛いトコに貼るとか、煎じて飲むとかしたらいいよ」
「えーほんと?」
・・・知ってはいるけど、ふざけてみせる。
ホントこの少年は、いろいろなことをよく知っている。
「ホントだよ!ね。ほらはい」
小さな手に握られた草は、無理矢理こちらの手のひらに押し付けられた。
「早くよくなるといいね。」
にこりと少年が真っ白な歯を見せて笑った。
ありがと、と笑っておく。
「何やってんだ?オッサン、カロル」
「ユーリ」
急に後ろから声がした。
「レイヴンが寝違えて体痛いんだって。だから薬草とってあげたの。」
「ほーおっさん。大丈夫かよ、おんぶしてやろうか?」
「え、ほんとにしてくれる?」
「冗談。勘弁してくれ」
声の主、ユーリ・ローウェルは笑いながらあっさりと前言撤回をしてくれる。
「冷たいわね青年」
「何言ってんだよまだ35だろ?俺に背負われてたほうがおかしいっての。ほれがんばれおっさん。」
ばし、と背中を叩かれた。
この青年は、あなどれない。
勘は鋭いし頭の回転も速い。剣の腕はめっぽうよくて---自分と剣をあわせたらなかなかにやばいかもしれない。
最近は弓ばっかり使ってるしねぇ。
彼らは何を思うだろう。
ふと、思うことがある。
俺が実は嬢ちゃんを見張るためにここにいることや、
いざ命令が下れば、その嬢ちゃんに害を及ぼす存在になりうるということ
そして俺が、ギルドのみならず、騎士団にも通じているということ。
きっと嬢ちゃんは、俺に失望するだろう。
俺が彼女を連れるときは、『道具』になるときだけだ。
魔導少女は俺を殺しにかかるだろうな。
ものすごい魔術を発動させそうだ。一発で死ねそうなやつ。
少年は、泣くだろうなぁ。きっと。なんだかんだで、懐かれてると思うし。
ジュディスちゃんは・・・読めないわね。あの子は鋭いし突拍子もない事をするから。
でも絶対蹴られそう。
んで青年は、間違いなく俺を斬る。
きっと迷うことなく、その剣を振るうだろう。
ラゴウやキュモールにしたみたいに。
ばっさり、やってくれるだろうな。
やってくれるならどんなに楽だか。
「・・・・って、あら?」
急に視界がぐらりと揺れた。
見上げた空に浮かぶ雲が、まるで生き物のようにうねる。
「おお?」
体がふらついているのが分かる。
そんなにがたがきたかね------------
そんなことを思って、俺の意識は、とんだ。
痛い。
痛い、痛い・・・・・。
誰かが、泣いている。ひとりじゃない、たくさんだ。
「どうしてあなたが・・・生き残ったの!?」
ドン
と胸を叩かれる。
ああ、彼女の旦那は明るくてムードメーカーだった。
剣の腕は微妙だったけど、人を見る目はとても鋭かった。
彼は死んだ。
俺は、彼の死を家族に告げに来たんだ。
たくさんの人が泣いている。
彼女だけじゃない。
たくさん泣いて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
騎士団になど、入らなければよかったんだ・・・!
誰かが、叫んだ。
こんな簡単に、死んでしまうくらいなら!!!
遠くでそんな叫びが聞こえる。
よく言うぜ。
こっちは死んだって、死ぬことすらできねぇんだ。
簡単に死ねるなら、どんなにいいか。
額に、冷たい物が触れた。
思わず目を開ける。
「あ、起きたレイヴン。」
「・・・少年?」
声からしてカロルだ。
視界はぼやけていて、よく確認できない。
「急に倒れるんだからびっくりしたよ!風邪引いてるの、気づかなかったの?」
「風邪・・・?」
ああなるほど。
それで体が痛かったのか。
「全く、まさか本気でおぶらなきゃならなくなるとは思わなかったぞオッサン。」
「おー青年・・・。すまんねぇ、そりゃ」
「やめろよ。素直なあんたなんか気味悪いぜ」
「なぁによ、失礼ねぇ」
笑ってやると、ユーリは半眼で息をついた。
「レイヴン、目が覚めましたか?」
凛とした、涼やかな声がした。嬢ちゃんだ。
「気分はどうです?」
「んー・・・よくわかんないわ」
「今ジュディスがおかゆを作ってくれてますから、待っててくださいね」
にこ、と嬢ちゃんは笑って、また部屋を出て行った。
・・・宿屋、かな。
「とにかく休めよおっさん。ったくもうあんたをおんぶするのは御免だぜ?」
「・・・んー、ありがとぉ」
「レイヴン、無理しちゃダメだよ。」
「はいよ、ごめんね」
ふと思う。
病死などは、できないだろうか。
「はやくよくなってねレイヴン!」
カロルがまた白い歯を見せて笑った。
はーいと手を振って適当に返事をする。
正直、妙な気分だった。
・・・・・・深く考えるのはやめとこう。
いろいろとめんどそうだ。
俺は目を伏せて、また夢に沈んだ。
そうこれは、夢のようなものだ。
死人が見る、夢のような。
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お粗末さまでした!
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ここは拍手などのお返事と、
夢の裏話などを堂々とばらすブログです。