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はいどうも!しばらくぶりです70でございます。

みなみなさまいかがお過ごしでしょうか。


70は最後の泊まり勤務を終えてがっつり疲れ果てたおとついに死んだように寝、それを引きずって昼間でだらだらとし、夕方からようやく動き始めた次第です。

クッキー作りまくった。


最後だと思うとやっぱり名残惜しいんでしょうね。
ベッドに行かず、70はひたすら更衣室の椅子に座ってぼんやりしておりました。
お陰で一睡もせず次の日を迎えたわけであります。
体動かなかったね!動かせなかったよ・・・、もう年とかそんなの関係ない・・・。
眠くて眠くて体は睡眠しろって命令してるのが分かりました。
できるか!と無理矢理動き回りましたが。
その後もだらだらと仕事場に残る始末。

帰ったら即行爆睡でした・・・。

もう帰る途中から記憶がない。


けれども寂しいものですね。もうこの仕事をすることはないんだ、と思うと。

感慨深いです。離れがたかった・・・。

春は別れと出会いの季節ですねぇ。何




502.png

レイヴンの格好でシュヴァーンになったら絶対やばい。70が。

やっぱりあの髪型が不思議・・・。





さて、

こっから先は例によって例の如く、

おっさんを愛でるノーマル小噺でございます。

夢語りとかってのに分類しましたがまぁいいか、と夢は語りません。



つづきからどうぞ!




 

 

遠くで呼ぶ声がする。

 

 

 

 


------------ン

 

 


どっちだ?

 

 

 

 


---------レイヴン!!!

 

 

 

 

 

 

 

またあした。

 

 

 

 

 

 

 

 


ばちん!!!


いきなりの衝撃に、自動的に瞼が開いた。

後から痛みがやってくる。

「・・・・いったぁ・・・・」

「よかった生きてたよ~!!」

頬の痛みをさする前に、腹の上に乗っていたそれは思いきり抱きついてきた。

さらに重い。

「ちょ、何どしたのよ少年!?」

「だってレイヴンが静かに寝てるから~~!!死んじゃったかと思ったんだもん~!!」

軽く泣きべそをかきながら、カロルは未だ首に巻きついて離れない。

彼の全体重が完全に首に集中している。

息ができない。

 

「カロル先生、いい加減にしとかねぇとほんとにおっさん死んじまうぞ」


天の助け。

ナイス青年、と心で叫んで大きく親指を立てて見せた。

即座にカロルは離れて、「ごめん!レイヴン」と慌てる。

 


「いや~・・・ほんとに死ぬかと思ったわ~・・・ありがとう青年」

首を回しながら、レイヴンはのん気な声を上げた。

ベッドに胡坐をかいて、肩をだらりとさせている。いつもの格好だ。

ユーリは壁にもたれて立っている。

ちなみにカロルは、また寝てしまった。


「大変だなあんたも。・・・まぁカロル先生の気持ちもわからんでもないけど」

「お、何何青年もおっさんが死ぬかと思ったの?」

「あんた、寝息かかなすぎ。」

びし、と指をさしてユーリは言う。

そうなの?と当たり前だが本人には自覚がない。

頬をぽりぽりとかいて、レイヴンは苦笑した。

それから、心臓に手を当てる。魔導器の感触が服越しに伝わってくる。

無機質の、生きてはいない、異質なもの。


「・・・・まぁ、こいつがいつ止まるかってわかんないからね」

「なんだよおっさん。やけに弱気じゃねぇか」

「はは、そうね。でもまぁ」

レイヴンは目を伏せた。

「おっさんも、センチメンタルになっちゃうときもあんのよ。これでも」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・気持ち悪いな」

「ひどいわね青年」

「だから言ったろ?リタに相談しろって」

ユーリは半眼で呆れながら言う。そういえばそんなこともあった。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まぁ、リタっちも、うすうす感づいてはいるみたいだけどね」

「そうだな。あんたがいつ言ってくんのか待ってると思うぞ」

「そのうち『あーもううざったい!!』とか言って無理矢理話切り出されそうよね」

「あるな。それ」

はは、とユーリは笑う。

小さな天才魔導士の怒った顔が目に浮かんだ。

 

「実はさぁ、こういうことって初めてじゃないのよね」

「だろうな。俺も何回か顔覗きにいったことあっから」

「うわびっくりした。何よ青年、驚かさないでよ」

あっさりと言ってくれるユーりに、真剣にびびった様子でレイヴンは心臓を押さえた。

ユーリは何故か勝ち誇った笑みを称えてみせる。

「~~~~・・・・・、リタっちにも一回たたき起こされたことあったし、嬢ちゃんにもされたことあったなぁ。

 あんときはさすがにびっくりしたわね。嬢ちゃんったらかなり真剣な顔で覗き込んでたから」

「エステルならそうだろ。」

「まぁねぇ。その後『不安なので隣で寝ていいです?』とか言い出されちゃってさ」

「あー、それ朝おっさんがリタに黒焦げにされた夜のことか。」

「そうそれ!それよーあれはひどかったわよねぇ。おっさん全然悪くないのに。」

「はは、日頃の行いだろ?」

ざまぁねぇなと意地悪くユーリは笑った。


「・・・あんがとね、ユーリ。お前さんも心配してくれてたんだろ?」

「どうだかな。目ェさえてただけかもしんねぇぞ?」

「もう素直じゃないわねー。ま、大丈夫よ。俺今んとこ死ぬ気ないしねー」

あっけらかんと笑って、レイヴンは言った。


晴れやかに、憂いなど一切帯びず、笑っている。


「・・・・・ま、あんたが簡単に死ぬわきゃねぇな。」

「そーそー。全世界の俺様のファンを嘆かすわけにはいかないしねぇ」

「はいはい言ってろ。もう俺は寝るぞー」

「・・・もう冷たいわね。おやすみ、青年」

「おう。おやすみおっさん。」

 

同じ部屋で寝るのに、何となく手を振り合った。


何だか可笑しい。

 

「また明日。」


ユーリがベッドに寝転がって、ぽつりと言った。


何だかくすぐったくて笑いが出そうになる。

 


「・・・・・・・・・・・・・・・またあした、ね」

 


さらに小さな声で、レイヴンはつぶやいた。

 

 

 



お粗末さまでした!

なんかとにかく心配されるおっさんを書きたかったんですが、最後はユリレイちっく・・・?

みんな心配してればいいです。

 

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